本文へスキップ

明るい雰囲気の中、丁寧な診療を心がけます。


TEL.0834-28-7822

〒745-0823
山口県周南市周陽2-7-15

目の糖尿病について

 Q 視力がよいのに、内科の先生に眼底検査をすすめられました。本当必要なのでしょうか?

  A 糖尿病の方は、定期的な眼底検査が必要です。

最低でも1年1回の眼底検査をお勧めします。
網膜症が進んでいる場合、血糖コントロールが今一つの場合は、もうちょっと頻繁に受診をお勧めすることも多いです。

糖尿病性網膜症の怖いところは、相当進行しても視力が悪くならないことです。
見えにくくなって、眼科を始めて受診すると、かなり進行した網膜症の状態になっており、そのときになって治療を始めても、なかなか大変な場合が多いのです。
ですから、ご自分でよく見えていても、定期的な眼底検査が必要です。

Q 血糖コントロールが良くなっているのに、なぜ眼底出血がよくならないのでしょうか?

  A 血糖コントロールが良くない期間が長かった患者さんにときどきみられます。

糖尿病は積み重ねなので、現時点での血糖値が良好でも、コントロール不良の期間が長かった場合は、ツケがまわってくるかのように、網膜症だけが進んでしまうことがあります。
しかし、長期的にみると、血糖値がよい状態が長く続いたほうがよいことわかっています。
長い目で見て、治療をつづけていきましょう。

Q 糖尿病のレーザー治療を受けたのに、視力がよくなりません。どうしてでしょうか?

A 一般的に、糖尿病のレーザー治療は、「視力を改善する治療」ではなく、「視力の低下を防ぐ治療」です。
レーザーをしたから、視力がよくなるわけではないし、レーザーをしたから、眼の糖尿病が完治するわけではありません。

糖尿病が進行すると、眼の血管が酸素不足となり、新生血管ができてきます。
新生血管は、大急ぎで間に合わせで作るので、もろく、やぶれやすいことがほとんどです。
ですから、新生血管がたくさんできると、眼の中に大出血を起こしたり、網膜はく離になることが多いです。
その新生血管を退縮させたり、できるのを防ぐのが、レーザー治療なのです。

Q 糖尿病で目が見えにくくなり、目の中の注射を進められました。怖いし、高額なのですが、どうでしょうか?
A 最近、糖尿病黄斑浮腫にたいして、ある種の抗がん剤の硝子体注射が有効なことがわかってきました。
点眼麻酔をするので、ものすごく痛いことはまれで、ちくっとするかしないかぐらいのようです。

ちゃんとした医療機関で治療を受ける場合、それほど心配なことはないと思います。
主治医の先生とよく相談してください。